遥かなる道
旅のフォトエッセイ。新たに旅をした、というのではなくそもそも著者はいろんなところを旅しているので、過去の旅から「道」に関する思い出と写真とから構成された本である。なので、森本哲郎さんの他の本を読んでいると、あの時の写真だろうな、などと察することができる。さすがに印象深い写真は同じものが多いけれど、とくに「再編集」感がただようことはなかった。 写真はプロの方がとったものと著者がとったものとあるのだろう。結構被写界深度が浅いものがある。コンパクトカメラではなく一眼レフでとっているのだろうか。よく見ると、すごい画角だったりする。こういうものはプロの人がとったんだろうな、などと想像する。自分でも興味がてら写真をとりはじめると、「上手だなぁ」「なるほど、こうやるのか」「どういうレンズなんだろうか」などと違う視点を持てるものである。以前のぼくならば、単にエッセイの方ばかり目がいってしまうだろうけど、写真もエッセイも同時に楽しめた。 ただし、なんだかちょっと物足りない。おそらく、雑誌かなにかの連載だったのだろう、エッセイ分は導入と本論とがどうにも物足りないものがおおい。ぼくが著者の他の本を結構読んでいるせいだと思うが、エッセイが説明的するぎる気がする。週末の夜にお酒でも飲みながらゆっくり観賞しようかと思っていたが、そこまで不快感じを味わうことはできなったのがちょっと残念だ。 |