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対談・日本人と聖書

山本七平
TBSブリタニカ 1400円
お勧め指数 □□□□■ (4)
購入店 巌松堂

 古本屋でぷらぷらしているときに発見し、即効購入した。珍しいかどうかではなく、山本七平の本で、対象が聖書で、対談者に森本哲郎、三笠宮崇仁、秦剛平、秀村欣二などの名前が入ったから。これはもう、読まずにはいられないでしょう。

 中心的なテーマは聖書とは何か。とくに日本人がそれをどう受け取るかとか、日本にどういう影響を及ぼしたのかという話ではない。対談者それぞれの専門領域が違うため、同じ内容を別の言葉で表現している部分がある。同一の内容を、ある人とは山本七平が説明を受け、ある人に説明している。

 秦剛平との対談で、秦は旧約の話、反ユダヤ主義の話をしている。最近毎年のように出版された秦剛平の本の視点と基本的には同じで、学者というのは一つのことを調べ、考え続けているのだなと知った。頭がいいとか着想がスゴイといかいうところではなく、学者本人が何を真剣に本心から疑問に思い追求しているのかがぶれていないと、結果的に良いモノができるのだろうとぼくは理解した。全く興味本位だが、七十人訳は地味に古本で集めているので、そのうちどかっと時間をとって読もうと思っている。

 30年も前の本だけれど、30年前ならばこういう内容でこういう人と対談をしたものが本として出版できていたのだなと関心する。今ではできないだろう、多分。この本の内応は数十年で変わるようなものではないので、古本であっても読むに値するものはたくさんある。もっと、古本を探してみようと思う。

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