花のスケッチレッスン
永沢まことさんの水彩画教室。読むというよりも、見るために買って、通勤電車で眺めていた。普段見慣れているような場所が劇的な花のスポットとして描けてしまうのだと、固まったように見ていられる。座っている時間も忘れ、気付くと乗り換え駅についている。朝からいいものを見た、疲れて帰るときには元気のもとになる。軽くて紙が柔らかいので、普通の画集を眺めるよりもずっとよいと思う。 永沢さんの絵を見ていると、自分でも描けそうな気がしてくる。で、実際書いてみる。水彩画って、面白い。薄く色をつけていくだけならば、かなり綺麗な仕上がりになる。それが自分の絵だから満足できるのだが、他人から高い評価をもらえるような絵ではない。それでも、楽しい気分で我を忘れることができる。永沢さんの教本は、どれでもとてもやさしい。おそらく、自分自身が心底楽しんでいるからだろう。日本人にありがちな「道」を追求するという態度からは遠く離れている。 海外の風景の絵をみると、その場所へ行って見たくなる。しかし、そう簡単にはいけない。しかし、花の絵ならば、季節さえ合わせれば近所でも咲いている場所があるものだ。週末に気軽に行けるような場所だ。この気楽さは、何度も見返そうという動機になるので、本としては「買い」だろうと思う。 |
