サロメ
100円だったからという理由で手に取ってみた。薄い本で、しかも戯曲。しかも、元ネタを知っている。それでも面白いのか疑っていたが、実にさっぱりとしかし妖しい雰囲気の内容だった。これをそのまま舞台にしたものも見る機会があるかどうかわからないけど、チャンスがあれば迷わず見たい。 同じセリフを何度も何度も使う方法は、言葉のリズムの成果、それとも一種の「てんどん」の為か、引き込まれてしまう。それも、何をいっても同じ回答する「強情さ」というか「イライラさ」といったものを発するためではなく、何かテーマをしっかりと読者に植え付けるためにあるようで、繰り返しの言葉が単調であればあるほど、ボレロのような響きがでてくる。不思議だな。しかし、こう言うのは戯曲だから成立するのであって、小説では難しいのだろう。詩が介在する余地がどれだけあるかによって、繰り返しが使えるかどうかがきまるのかもしれない。 名前だけはしっていたワイルドという人の作品を読んだことになる。もう、2、3物色してみてもいいと思わせる作品だった。 |
