ぼくの旅のカタログ
これまでの旅先の写真に文章を添えた旅の記録。ただし、どこどこへ行ったという事実が主題ではなく、また、本人しか味わえない感傷がつづられているのでもなく、読んでいる自分がその場所で目、思索しているような気分にさせてくれる森本本の良さが残っている。結構な冊数の森本本を読んできたせいで、この本に掲載された写真と同時期に取られた別の写真が思い浮かぶ。これは、あの本から取ってきたのか、これはあの旅先のあのガイドなのかな。冊数をこなすと既に読んだ別の本との関係が頭の中に起きていて、単にこの本を一冊読んだ以上に味わい深いものを感じてしまう。これが一人の著者の本を読破していく楽しさでもある。 それにしても、掲載されている写真は上手だ。被写界深度が浅いものばかりだが、よく撮れたなぁこれと、撮影時の様子を想像してみて俺では無理だなと、少し悔しい気がする。誰かに教わったのだろうか。 |
