カルメン
森本哲郎のエッセイを読んでいて何度も紹介されていた小説。ビゼーの音楽と歌劇で有名なことはしっている。ピンクレディーのヒット曲もしっている。しかし、そもそもどういう話なのかは知らない。教科書にもでてこなかったので、ぼくには接点がない物語であった。偶然、ブックオフで見かけたので手にした。 古典がなぜ古典なのか、読んでみてわかる。面白い。時代も習慣も社会背景も違うし、日本に紹介された時期も昭和5年という昔のことにもかかわらず、ついついページをめくってしまう。何に突き動かされているかといえば、カルメンという女性である。こういうキャラクター、小説のなかには姿を変え形をかえ何度も登場しているとは思うけれど、多くの人が今だって魅かれてしまうのだろう。まったく、人の中身は時代よってあまり変わらない。習慣は教育のたまものだろうけど、魅かれるかどうかは本性のようなところがある。それは、時代によっては変わるようなことはないのだろう。 少し前の時代についてぼくはよく知らない。じゃぁ、何時なら知っているのだといわれても、どの時代もよく知らないのだが、江戸時代や戦国時代の人の生活がどのくらい今と違うのかといわれても、すっごくちがうのだろうとしか言えない。で、実際こういう物語を読んでみて、そんなに違わないじゃんと言いたくなる。そう思えるものでないと、長く世に残っていかないのであろうけど。 |
