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パン屋再襲撃

村上春樹
文春文庫
お勧め指数 □□□□■ (4)
購入店 八重洲ブックセンター

 八重洲ブックセンターの5階、エレベーターを降りて売り場に入ったすぐのところに平積みされていた。ぼくは村上ファンというわけではないので、この本は新刊なのかなと思った。手にとってみると80年中ごろの短編のようだ。羊とかそういう頃の話なのかな。あの寂寞感は好きだなと思って買った。

 村上春樹の話に登場する女性って、話好きの人が多いような気がする。いや、実際そうなのかは知らないが、そんな印象を持っている。おかしな話(というか、そもそもナンセンスな話)であっても、夢としてありがちな支離滅裂な話でも、落ちがなくても聞きたがる。そんなシーンがあるような気がする。なんでだろうか。

 この本には、説教でも情報でもない変な話がならんでいる。全部に寂寞とした雰囲気を感じる。なぜなんだろうか。こういうの書けといわれても無理だ。多くの人はそうなんだろう。なんでナンセンスでありながらしかも寂寞とした雰囲気のお話つくれるのか、ぼくは皆目わからない。

 文学的な研究をしている人はそのあたりの秘密を掴んでいるのかもしれない。

 ぼくは文科系の教育をあまり受けてない。だから、文学の研究というものを知らないし、何をやっているのかも、どうやっているのかも知らない。サイエンスとは違う方法で研究するのだろうけど、皆目検討がつかいない。

 村上春樹の研究も沢山あるのだろう。そこでは「なぜナンセンスな話なのか」とか「寂寞感はなにから醸し出されるのか」とかを明らかにしているのだろうか。

 もし、そんなことをしているのならば、そして、それが成功しているのならば、それを身に付けると村上春樹っぽい小説を書けるようになるのだろうか。

 で、また読んじゃう。結構好きなんだろうな、村上作品のことを。

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