コドモダマシ
パオロさんの『反社会学』は痛烈でしかも面白ろかったので、それ以後出版されるたびに読んでいる。イタリア人を名乗ることである種の本音暴露の許しをアピールしている。普通ならば、それをいっちゃぁおしめぇよ、ということを堂々と言っても許してね、ということである。煮詰まった人間関係からすこし離れて、あーあ言っちゃったという話を聞ける面白さがあった。 本書を見たとき小躍りしたい気分で即効購入、読んでみた。しかし、あれれ、どうした。なんだか雑誌のコラムみたいに弱い内容。平凡なサラリーマンとその息子というステレオタイプの設定であり、ないようも切れがわるい。ほんわかタイプのものを目指しているようである。掲載された雑誌のカラーに合わせたのだろう、内容に毒がない。 ひょっとしたらパオロさんのご自身の子供との会話のあるべき姿が投影されているのかもしれない。だから、未来に希望をもてるような人になってほしいのだけど、そのために必要な視点を何気なく教えてあげよう。そういう、か弱さのようなものを感じた。まぁ、それはそれでいいけど。 |
