旅巧者は、人生巧者
パオロの本を行きだけで読み切ってしまったので、帰りの電車で読むものがない。しかたないので電車に乗る前に新書の一冊でも買ってみようと駅の書店に寄った。ざっとコーナーを眺めたのだが、読みたい本がない。そりゃそうだ。昨日大分買い込んだのだから。などと考えていたら、あと数分で急行が発車する。どうするどうする。 そんなとき目についたのが「ひろさちや」という文字。この人の本はゆるい。なんというか、さぁがんばろう、という気にならない。まぁ気軽にやろうや的なテーストなのだ。これを癒し系と呼ぶのだろう。なんだかやり切れないなぁ、という落ち込んだときにはもってこいの本である。 しかし、今日はそんな気分ではない。むしろ元気一杯。しかしまぁ、ともかく読んでみる。江戸時代の旅の手引きを参考になにやら言っている。旅についての本のようである。 楽しいことばかりが旅ではない。嫌なこともある。むしろ、不案内な土地へいくのならば嫌なことが起きやすい。旅先は自分の家とは違う。当然、おかしなこともある。腹も立つかもしれない。そういうものである。 確かにそうかもしれない。おっしゃることに反論はない。なるほどと思うことも多い。この本は悪い内容ではない。 しかし買って後悔したこともある。この本の行間は広く、文字も大きい。30分くらいで読めちゃう内容である。まだ一冊にするような内容のまとまりがない。巻頭の話と巻末の話が同じことを言っていて、編集も手を抜いているようだ。なんでこんないい加減なことするのかなぁ。これは、出版社の問題だろう。この会社の新書は注意するほうがいいかもしれない。
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