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本質を見抜く力

養老孟司+竹村公太郎
PHP新書 546
お勧め指数 □□□□■ (4)
購入店 八重洲ブックセンター

 環境問題について、安心して聞いていられる意見を言ってくれる人は数少ない。代表格に養老孟司がいる。対談形式であれば、読んでいてフムフムと頷く。

 対談相手は元役人である。いろいろなデータからちゃんとしたことを主張しているようである。この人の経歴が紹介されていなかったが、ぼくはなるほどなぁと安心して読んでいたことだろう。

 しかし、この人はもと河川局長だということだ。環境問題の元凶の一人ではないか。自分が散々やってきたことをどう思っているのだろうと思って読んでいると、どうやら「正しいことをした」という認識らしい。

 彼はOBである。悠々自適で高いところから世間を観察している。何を言っても自分の身が危うくなることはない。だから、ある意味正しことを言う。政府だろうか役所だろうか、関係者だろうか、ダメなことを一刀両断している。どうして、気づかないのだろうなどと言っている。まったく、迷惑な人である。

 自分の身が安全になれば何でも言えるだろう。なぜ、日本の河川行政でも農政行政でもいいが、それがおかしなことをしているのかといえば、過去のお前のようなヤツがその職についているからだろう。まずは、我が身、ついで仲間たち。そういうメンタリティーの人が、どうして現在の行政を批判するのだろうか。読んでいて不愉快になる。すべてお前が責任者のときにやれ。

 なぜ、今「良い人」のような発言をこういう人がするのかといえば、おそらく勲章が欲しいのだろう。自分はいい人だったと、日本が散々迷惑を被ったその元凶の人に感謝しろと言っているのだろう。早く消えて貰いたいものである。

 養老孟司の発言だけをピックアップして読んでいったので、結構苦労した。

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