夜のピクニック
読むのは二回目である。前回読んだときは、恩田陸の初めての本としてだった。歩きながらの思索。しかも、青春モノで嫌なところが全く無い。ビックリしたことを覚えている。 ヨーロッパ便はロシア領へ入った直後ぐらいまでは快適である。エコノミーでも疲れていないし、旅のワクワク感もあるし、目も疲れていない。いつもは塩野七生作品と決めているのだが、今回は空港で購入した夜ピクの文庫本である。 夜通し歩くという学校の行事を舞台にした青春モノ。何があるというわけでもなく、只歩くだけ。歩きながらの会話と思索、反省。これで文庫本400ページ強の作品ができ、しかも一気読みさせられる面白さがある。 青春モノだから映画の素材にしたくなる。それはわかる。しかし、この本の面白さは、主人公があれこれ思索するとこころにある。あれこれ反省するところにある。こんなもの、どうやって映画にするのだ。出来た映画を観てみたが、すこし視点が違うものになっていた。だからといってつまらないことはなかったが。
映画を観た影響で、今回読んだときにイメージされる主人公甲田貴子は多部美佳子になる。内容は自分で本を読んだ方が濃いのだから、映画よりも楽しく過ごせるわけである。映画を見る前と見た後では、見た後の方が楽しいかもしれない。 |
