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京都、オトナの修学旅行

赤瀬川原平+山下裕二 ちくま文庫 お勧め指数 □□□■■ (3)
購入店 八重洲ブックセンター

 日本美術について知りたい気がする。あくまでも、気がするという程度のことであって、めらめらと意欲が湧いているようなことはない。知っててもいいかな。そう感じている。正確に言えば、この本を見たときにそう思った。だから衝動買いしたのだ。
 京都へ修学旅行で行った。その後何度か訪れている。といっても、定番コースだけど。だから、よく見てないものが多い。たいていの人もどうだろう。 
 日本美術を観賞することとは、古びた仏像や木造建築を愛でること。とても若者の興味にはなり難い。中年の入り口にいるぼくでさえまだ早いのではないかと躊躇するのだ。
 とはいえ、どうせ歳をとってから興味をもつのが確実ならば、今のうちにぼちぼちを良さを知っておくことも悪くないはずだ。美術の良さを知るのは一朝一夕に身につかないから。書店でのこの本をとったのはそんな理由であろう。、無意識だったが。
 
 この本では、桂離宮だとか清水寺とかメジャーな観光スポットを訪ね、著者の二人が見たものの印象を語ってくれている。おそらく、その場所を訪ねた日の夜に食事でもしながら語ったものを文章におこしているのだろう。まじめな解説文ではないから、寝る前にでも読める。美術に詳しい友人の感想や蘊蓄などを耳にしながらお酒を飲んでいるような雰囲気である。
 

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