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正義で地球は救えない

池田清彦+養老孟司
新潮社
お勧め指数 □□□□■ (4)
購入店 amazon.co.jp

 池田清彦が地球温暖化とその対応について声明文のような本を出している。養老孟司の影響力をつかって一般の人に広く訴えることを目論んでいるのだろう。
 前半は池田清彦の解説。地球温暖化問題はウソであると主張している。アナウンサーのような冷静な語り口ではなく、どちらかといえばべらんめい的な調子ですすむ。よっぽど腹にすえかねるのか、憂いが深くて怒りに転じているのか、あるいはその両者の混合か。本気なところが伝わってくるので、ぼくは分かりやすい。
 だだし、内容はこの本で初耳というものはない。これまでに出版された本や論文の主張を紹介し、だれにでもわかるようにまとめることが目的だから。温暖化問題の切り口はたくさんあるが、古本で紹介されている全ての切り口から考えても温暖化問題はペテンのようである。なるほど、それならぼくにもわかる。そう、言いたくなる解説である。

 後半は養老孟司との対談。少し前に同じようなテーマの対談本を出版したばかりなのに、また対談しているから重複が多いかとおもいきや、そうでもなかった。
 石油の代替エネルギーはどうすんだよ、ということに比重が移っている。温暖化問題などどうだっていい。問題はエネルギーなのだ、ということらしい。
 ただし、怒りの主張しているわりには、両者は焦ってはいない。なぜなら、温暖化問題にしても、石油枯渇問題にしても、もう彼らの問題ではないからだ。彼らはリタイア組だ。
 この本の内容を知らされるべきは小学生なんだと思う。その意味で小学生の教師の人がこの本をどれだけ読んでいるのだろうかが気になる。このメモを書いたときamazonでの売り上げ順位は102位だった。どんな人が買っているのだろうか。

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