いかにもアメリカらしい本である。奥さんや上司とうまくいくはずないという前提で書かれているんじゃないかと疑ってしまう。読んでいるときにそんなことが浮かんだ。
アメリカ人は幸せな人がたくさんいるのだろうけど、普通の人は幸せではないんだろう。
この本には心理学のバックグラウンドを持った人のアドバイスが書かれている。そして、著者自身が体験したエピソードが具体例としてひかれている。
しかし、日本で普通の生活をしているぼくからみると、そのエピソード自体がアメリカの映画やドラマのワンシーンのようで、自分の身に置換えて考えるのに抵抗をもってしまう。アメリカのドラマの中の世界に自分がいるって、普通の人ならば違和感があるんじゃないか? 日本のドラマだったら、まぁなくはないと思えるかもしれないけど。
だからだと思うが、この本全体に説得力がない。そして、結局のところ医者に行けというようなメッセージを受け取ってしまう。
まったく無意味だったかといえば、そんあことはない。例えば、イヤな人との対処法として紹介されていた次の助言には感心した。
その人の発言についてその人に責任をとってもらうと断言すると、その人は離れていく。イヤな発言をしてくる人は、無責任なポジションにいるから好きなだけイヤな事をいえるのであって、リスクをとってまでイヤな事を人に言ったりしないからだ。
これはそうかもしれない。
しかし、あとはとくに感心するようなところがないまま、最後になってしまった。
結局、読んで得たものはアメリカ社会には住みたくないな、ということだけである。