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英仏百年戦争

佐藤賢一
集英社新書
お勧め指数 □□□■■ (3)
購入店 amazon.co.jp

 塩野七生や司馬遼太郎のような作家の作品で、ヨーロッパの歴史を扱ったものが読みたい。そう思っていたら、佐藤賢一という人を知った。朝カルで受講していた茂木健一郎の講義の中で、この人の本を薦めていたのだ。なんでも直木賞を取った人らしいから世間では知られた人なのかと思っていたが、エンタメ系の作家ではないためか書店での扱いが少ない。当然ブックオフでも冊数が少ない。
 アマゾンでヨーロッパの歴史を検索していたら、この新書がリストにあがった。評価は高い。コメントも好意的なものが多い。この手の評価は「工作員」が行っていることが最近増えたのでそのまま信用することはできないが、検索をかけると個人のブログがひっかかるし2chでの喧々囂々やられているのでどうやら信頼できる評価のようである。早速、アマゾンで購入。
 イギリスとフランスとの間であった中世の百年戦争について、フランスもイギリスも自分の国が勝ったという記述で歴史が記録されているのだそうだ。著者によれば実質ははフランスが勝ったのだけど、シェークスピアがイギリスに都合のよい戦局の部分を引っ張り出して戯曲にして有名になってしまい、イギリス人はその戦争のことを勝ったと記憶しているのだそうだ。歴史としては、その後イギリスが破れるのだけど、その事実のイギリスの歴史での扱いは、王家のお家騒動が続いたために国が崩壊したという説明されており、それで人々は納得しているのだそうである。
 なるほど。事実よりも記録が後世には重要で、しかもそれが名作だと事実などは吹き飛んでしまうのだ。などという感想を持ったが、はたしてこれが僕が知りたかった歴史なのだろうかと言えばそれはノーである。ただし、佐藤賢一さんの歴史を見る視点については知る事ができた。文章も上手である。小説にしたときどうなるかは不明だが、そんなにおかしなことにはならないだろう。少し歴史小説を読んでみよう。

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