虫捕る子だけが生き残る
虫取り仲間3人の放談である。「人工的なものだけを見て育つ子供と自然のものを見て育つ子供とではオトナになってからの発想が大きく違う。自然のものはいくら細部を見ても細部が単調にならない。人工物は拡大するとすぐに単調になる。自然を体験する身近な方法は昆虫を捕り、それを観察することである。思った通りにはことが運ばないことを含め、複雑系の世界である自然を体験してほしい。」というような狙いをもとに対談するはずだったのであろう。もちろん、内容的にはそうなっている。しかし、ある種の飲み会のような雰囲気もある。周りにいる人にメッセージを発しようとしている場面もあるが、単に3人が話が夢中になってしまっているところもある。そうなると、一般人を寄せ付けない。まぁ、三人ともに世間での評判が高い人だからできる放談なのだ。彼らが楽しんでいる気分が読者にも伝わってくる。持つべきものは、同じ趣味をもった昔ッからの仲間である。そう、ある種のうらやましさを感じる本である。 それにしても、小学館新書は後発だったためかしょうもないタイトルの本が多い。この本も養老孟司の名を使ってつくった本であるが、ちょっと安直すぎる企画である。 |
