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「気にする自分」が変わる本

生月誠
青春文庫
お勧め指数 □□□□■ (4)
購入店 amazon.co.jp

 またやってしまった。この本は単行本で読んだことがある。その本とはタイトルが違うので別の本だと思って買ってしまった。実際手にとって買うときは巻末をみて「この本は〜を文庫化するにあたって解題しました」という注意書きがないか確かめるが、アマゾンではそれができない。気に入った本があると著者名で検索してアマゾンで購入するという方法をとるので、この失敗をたびたびやらかす。買ってしまったものは仕方ないと思って読むよりない。
 文庫本になるとき多少加筆修正してあるのだあろう、「あれ、これよんだじゃん」的なところがあまりない。大筋は同じだろうけど、この本を本当に以前読んだのかと問われると躊躇する。いや、読んでいる。単にぼくが忘れているだけなのだろう。
 この本のアイデアは単純である。嫌なことが頭から離れないのをどうやって直すのか。簡単に、そのことを考えはじめたら「考えるのをやめる」。ただそれだけ。実際問題それは結構むずかしいのだけど、だれでも試みることはできる方法ではある。
 どうしてそれでいいのか。その理由は人の考え方のクセにある。パブロフの犬という言葉で有名だが、あることとあることが同時に起きると、片方が発生すればもう片方も発生すると期待してしまう。もしあることを考えて嫌な気分になるなら、それを続けているとパブロフの犬になってしまう。因果ではない。そういう心のカラクリを説明してくれる。
 嫌なことを突き詰めて考えてもいかなる結論もでない。ただ、嫌な気分と考える内容が強く結びつくだけ。結論らしきことはでない。だから考えてもムダである。ならば、嫌な気分がすることは考えるのをやめたほうがいい。
 前回単行本を読んだ時、ちょっとこころみてみた。が、なかなかどうして、そうかんたんにはできない。それでも、因果ではなく相関である、という人の心理についてはわかったので過ごしやすくはなった。
 人はあまり因果で動かないものなんだ。相関が心理を支配している。それを因果だと勘違いして行動すると失敗する。そんな一般則めいたものについて、注意が向くようになった。

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