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生物が生物である理由

爆笑問題+福岡伸一
講談社
お勧め指数 □□□■■ (3)
購入店 八重洲ブックセンター

 この本のシリーズは、ちょっとした時間の合間に読むとよい。なにせ1時間くらいで読めてしまうのだから。フォントは大きいし、行間も広い。それでいて800円もする。一冊の本としては全く腹立たしい限り。読者としては3冊まとめて新書サイズで出版してくれたほうがいい。値段は1300円くらい。そしたら数年は残る本になると思うのだけど。

 今回のインタビュー相手は福岡伸一という生物学者。狂牛病のときに名前を聞いた学者さんで、マスコミの体制的な意見とは少し違った確度から発言されていたことを記憶している。そんなことよりも『生物と無生物のあいだ』という本がバカ売れしたので名前は覚えている。ぼくも読んだ。それと、失礼だが「ちょっとかっこ悪い風采」からもよい印象をうける。カッコいい人って、あまり考えないような気がするから。ぼくの経験則による偏見だけど。

 この本に生物と無生物についての深い話があるのかといえば、多分ない。というのは、生物の話をしているはずだったのに、太田が宇宙論についてちょうど興味をもっていたのだろう、そっちに話を持っていこうとして少し話の流れがおかしくなっているから。太田としては「生命とはなにか」を根源的に考えるという意味で考えたのだろうけど、成功していない。そして、福岡先生が黙ってしまうところがある。

 普段ならば自分の本音から発せられる疑問をぶつける態度は、ただのインタビュー記事を対談にまで高める起爆剤になることが多いのだが、今回は不発に終わっっている。それが残念だった。
 なんともさっぱりしない後味の本になっている。テレビ番組は出来はどうだったのだろうか。

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