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身体を通して時代を読む

甲野善紀+内田樹
バジリコ
お勧め指数 □□□□■ (4)
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 さすがにこの対談の内容を理解することは、運動不足のぼくにはむずかしい。武術なり合気道なりを相当やってきた人たちが抱く疑問やアイデアを語りあっているのだから、仕方ないのだけど。
 ただし話の方向性はわかっている。これまでに内田樹さんや甲野善紀さんの著作や対談を何冊も読んでいるから、彼らが何に興味があってどんな意見を交わすのか、どういう方向に話が進んでいくのかは予想がつく。また、実際その通りになっている。ある種の予定調和があるといってもいい。そして読者はその流れを百も承知で読むことになる。
 彼らの話を聞いて普通の人が普通の生活で活かせそうなものがないとは言わない。ヒントになりそうなこともあるだろう。
 ただし、それらはすべて「畳の上の水練」でしかない。身体の話は身体で活かすよりない。でも、身体の動かし方は言葉で聞いて実行できるものではない。この本の内容を理解するには、合気道でも初めて10年くらい経ってからでないとダメなんだろうと諦める。

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