美女の骨格
養老孟司さんの推薦文が帯にあったから衝動買いしてみたのだけど、あまり面白くなかった。著者は美術専攻の人で、後に医学博士をとったようなので、骨格についても美術についても玄人なのだけど、どうも説明方法が気になる。知識やその人の見方についてどうのこうの言いたくなるのではない。単に、「というのは私だけであろうか」的な表現が随所に見られ、心の底にあるであろう「私ってすごいでしょう感」が放つ嫌み感が目立っているのだ。編集の段階でもうちょっとどうにかならんもんなのだろうか、と思うのだけど。それが気になると、本文中随所にみられる「〜に携わった経験から」の発言にもちょっとヘキヘキしてくる。単純な「根拠の提示」であればいいのに、ある種の自慢臭がとれない。総じて、この手の本は他にもあるのであえてこの本を読む積極的な理由をぼくは見出せなかった。有名著者の推薦文の判断でついつい買ってしまうことで失敗することは多々あるし、多くの場合、それで面白い本に巡り合える。だから今後も止めはしないのだけど、それでも失敗すると結構哀しい気分になる。 |
