世界が愛した日本
自分でもびっくりするくらい泣けしまった。10ページ毎に涙が溢れそうで、読むのを中断するしかなかった。何せ、読んでいるのは通勤電車の中だから、へんな乗客になってしまう。とはいえ、誰にも迷惑をかけていないのならば、べつのどうだっていいような気はする。 pya!というサイトでフラッシュの映画をみたことがある。明治草創期にトルコの船が日本近海で沈没し、それを周辺の人が総出で助け、生存者を軍艦でトルコまで送ったという事件。その後、この行為のお礼が湾岸戦争のときにイランから脱出し遅れた人に対しての突然トルコ政府からの支援という形で行われたというものである。人類の行為として、時間が経っても朽ちない感謝の連鎖というものにぼくは感動してしまうのである。 この話がこの本の冒頭にあった。その他にも杉浦千畝のビザのことがのっている。ナチに捕らえられる前に日本経由で国外へ脱出するためのビザを個人の判断で発行し続けたというものである。シンドラーのリストのようなもの。 この本のタイトルにある「世界」は文字通りの世界ではないかもしれないし、愛されているというわけでもないかもしれない。それでも、日本にも個人としてまともな判断ができる人々は結構いるなぁとあらためて感心する。それはどの国であっても同じだろうが、こういうことがきちんと報道されないし、また、教えられないからこそ、こういう本の役割は大きいだろうなと思う。ある種の司馬遼太郎が書く世界を外側から覗いたようなものだと思えばいいのかもしれない。 |
