なぜあの人は人前で話すのがうまいのか
ぼやっとビジネス本のコーナーを歩いているとふしぎと目に飛び込んでくるのが中谷彰宏本である。いかんいかん、もう読むのは止めたはずだ。確か276冊読んで、もういいやと思って止めた。読む側が書く側に追い使わないほど出版していた時期があり、妙な対抗意識で出版されたものを全部読んでいたことがあった。当然だが、切りがないので止めた。それに、最近は以前ほどの勢いで中谷本は出版されていないようだ。最近ではほとんど読んでいなかった。 とはいえ、買ってみようかなと。中田に本を買うとき、まず発行年月日を確認する。題名だけでは読んだかどうかが怪しいから。出版日を見て、その時期には買っていないと言い切れるなら、中身を確認して買う候補に挙げる。立ち読みでぺらぺら読めば内容は推測できるので、今買うべきかどうかを考えて決める。 来年一月に大学院で授業を二時間受け持つことになっている。九十分を2回。何を話そうかなのおおよそ決め手はいるが、どういう態度で話をするか決めかねていた。学会発表とは違うだろうし、学生になれなれしいのも問題だろう。はて、と考える。そういえばぼくは初めて学生さん相手に授業するのだった。さぁ、どうしようかと少し不安になったが、まぁ、まだ先の話だからと忘れていた。 そんなことが無意識にあったのだろう、この本に反応したのだ。ということは、反応したからには買う方がいい。そんな出会いで買ってみた。いつも通り、気軽に読みはじめらえるのがこの人の本の良いところである。 人前で話す方法のヒントが書かれているが、同時に人の話の聞き方が語られている。どれも極端なところはない。シンプルなロジックだから頷いてしまう。そりゃそうだと感心してしまう。もっというと、簡単に出来そうな気がしてくる。 では、役に立ちそうか。有益ではあるが、ある意味自明な内容でもあるので実践が難しいと思う。「話すときは気を飛ばせ」的なことは心情としては理解できるが、どうやってやんのさ。 中谷本は変わっていない。相変わらず楽しい。 |
