二ホン語、話せますか?
「極東ブログ」に『ローマの休日』についての記述があり、引き込まれてついつい読んでしまい、元ネタであるこの本へのリンクをクリックし、表紙を確認しただけでアマゾンでそのまま購入した。大変面白い本であった。 マーク・ピーターセン。この人名を聞くと大学時代をモいだしてしまう。英語ってよくわからないなぁ、どうやったら話せるようになるのだろうか、と思っていた時期に『日本人の英語』を読んだ。へぇ、と驚いてしまった。英語の解説書でも面白く書けるのかと。University of MEIJIを「明治な大学」という意味になると解説してあった箇所だけは今でも憶えている。もっとも、だからといって英語の上達には関係がなく、当時も今も英語はろくに書けないし話せないままなのだが。 この本は雑誌連載のエッセイをまとめたもので、原稿は当然マーク・ピーターセンさんが書かれたもの。漢字混じりの日本語も完全なもので、ぼくの日本語など、足元にも及ばない。もっとも文章は、勉強すればよいものが書けるわけではないだろう。大学で日本語をしっかりと勉強したら漢字交じりの日本語の文章は書けるようになるだろうが、それが面白いかどうかは学ぶことで身につくわけではないだろう。 表現を学ぶことができても、それを自在に適切に使えるかどうかは学ぶことが難しいあろう。なぜなら、とっさに表現できるかどうかが問われるわけで、それは無意識が行うことであって、訓練の対象にはならないような気がする。ならば「逆もまた真なり」ということで、ぼくがいくら英語を学んだところで、適切な英語表現を自在に使えるようになるかどうかは不明ということだろう。もういい歳であり、それで全くダメならば、別の事に時間を注いだほうがいいのかもしれない。 この本で印象に残ったこと。それはyouの使い方。youが特定の人(あるいは二人称)をさすのではないということは授業で聞いたことがある。先生がそう話されていた記憶はあるし、知識としてはもっている。だからといって、それを「信用」していたわけではない。指摘されると思い出す、という程度の理解でしかない。典型的なテスト用の知識としてもっているだけだった。ところがこの本でyouの翻訳の例を挙げており、村上春樹まで含まれている。海外で何年も生活している人すら誤訳するのであれば、果たして何が正解なのかわからない。どっちも正しいような気がしてくる。 ともあれ、マーク・ピーターセンさんの本を何冊か読んでみようと早速アマゾンのページを開いた。 |
