街場のアメリカ論
吸い込まれるように本文を読みはじめ、途中で本を戻すことができなくなり、自宅に急ぎで帰って最後まで一気に読んでしまった。ちょっと立ち読みのつもりが、どうにも買わざるを得ないことになった。すでに単行本で一度読んでいるのに。ちょっとだけ自己嫌悪になった。 内田樹さんの本の最大の特徴は、読む人がわかるように書いてあること。そんなこと、あたりまえでは全くない。ぼくも変だと思うが、何かを説明している本で、この素直な目的にそって創られているものをあまり見かけない。たいていのもは、読者に自分の凄さを納得させて、その知識格差から「おれは偉いんだ」とか「偉ぶらないけど、ぼくは実に良く知っている人なんだ」というメッセージを放っているだけだったりする。しかし内田樹さんの本にはそれが全くない。 こういうのを読んで初めて「なるほど本はスゴイ発明だったのだ」と体感できる。 |
