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賢帝の世紀

塩野七生
新潮文庫
お勧め指数 □□□□□ (5)

 国際線の飛行機のなかでは塩野七生作品を読むことにしている。

 今回のオーストラリア出張では『ローマ人』から賢帝の世紀の3冊を読んだ。

 この巻は一番気に入っている。古代にはスゴイ人たちがいたんだなぁと感心できるから。彼らの凄さに舌を巻くことで、なんだか気分も大きくなって、物事を皇帝の視点でみれるように「なれそう」だからなんだが。

 立派な人が国の指導者になると、まぁ「うまくいく」ことが多い。他の国の人にはまったくもって迷惑だけど。

 トラヤヌスやハドリアヌス、ピウスの行った事は、一見全く別の目的のように見えても、要するにローマ帝国の安全のためという同じ目的のためなのかとわかる。塩野作品の好きなところは、こういうレベルでの世界史の理解を市井の人であるぼくにも与えてくれるところだ。

 この賢帝たち、古代の人なのに現在に生きるぼくのロールモデルとしても十分スゴイ人たちだ。もちろん、無限遠の彼方に存在するような目標ではあるのだが。