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衝撃! EUパワー 世界最大「超国家」の誕生

大前研一
朝日新聞出版
お勧め指数 □□□□■ (4)

EUはもやは一つの国である。
アメリカ合衆国が州の集合体として一国をなしている。
その意味でなら、EUは国であろう。
リスボン条約が成立すれば、EUにも大統領が登場することになる。
ウェストファリア条約で成立した近代国家という一つの単位が、少し変わってくるかもしれない。
そのとき、人口、国土の広さや経済規模を考えても、EUは堂々たる世界一の国家というポジションにつく。
アメリカに最大の注意を払い、中国やインド、ブラジル、せいぜいロシアにだけ注目するようでは、目の前の大きな現実を見えていない。
こういう趣旨の本であった(とぼくは思っている)。

大前研一さんの著作だから、一般に理解されていない(マスコミでの報道されていない)ビジネスチャンスのある場所を提示し、日本がグッドライフをもとめるならばそこでのビジネスを展開するよう促す本である。
EUを一つの国家として扱うという報道はどのくらいなされているのか知らない。
BRICSのような古い発想が新しいトレンドとして放送されているんじゃないか想像するが、日経や夜のニュース番組での取り扱いはどうなのだろうか。

毎度毎度読み終わった後に感じるのだが、この本の対象読者にぼくは含まれていない。
なるほどそうか、と知ったからといってEUにビジネスを展開しようと思うような仕事をしていない。
また、そのチャンスもない。
もっといえば、そういうこととは関係ない市井の人である。
こういう本、何らかの組織の社長は部長といった人向けなんだろう。
でもまぁ、大前研一さん流の見方や考え方を知る上では面白いから、それでいいけれど。