国際問題についてほとんど知らない。
その最大の理由は情報源が面白くないから。
べつにお笑いを求めているわけではないのだが、テレビにニュースは解説する側の意図が丸見えになっていて、どうもそれに寄り添う態度を取りたくないから見る気になれないでいる。
それが明確になるのは少し前の報道を見ればよい。
マスコミ(新聞・テレビ)の報道は一見分かりやすいが、しばらくたった後でニュース解説を見直すと、すごいバイアスがかかっていることがわかる。
報道されてしまえば、あとはどうでもいいという態度でニュースを作っているのが丸見えで、どうも信用が置けない。
ならばアカデミックな側はどうか。
これもまったく期待できない。
政府か新聞社のご用学者の言葉ほど、当てにならないものはない。
独自に取材して考察して結論を出すということは、国政情勢については不可能なのだから、それはそれで仕方がない。
彼らが悪いわけではないが、だからと言って信用できるわけではない。
そんなことをぼやっと感じていたときに、この人の発行するメールマガジンを目にした。
なかなか「よさげ」な解説をしてくれている。
この人のニュースソースはアメリカの新聞であり、彼の考察方法として数多くを目にする事でアメリカが何を考えているのか、世界情勢はどうなるのかを探ろうというものである。
その記事を読めば、ニュースソースも明記されているので、新聞よりは信頼が置けそうな気がする。
この本を読めば、現在の世界情勢の一つの見方を知る事ができる。
そう信じたい。
記事の書き方はそれなりにまとまっているし、少なくとも普通の人に聞かせるための配慮である「物語性」を入れてくれている。
だから、ぼくですら興味深く世界の紛争地帯について知る事ができたわけである。
読んだ直後は著者に対して好評価だった。
いい人を見つけた。
別の本も読んでみようというくらいに。
しかし、あるラジオ番組でこの人講演を聞いたのだが、まったく反対の印象を持った。
今では当てにするとろくでもないような気がして、情報源のリストからは外してしまった。
本の評価は本自体で行うのが筋である。
しかし、それだけだと不完全なんだと知った。ラジオの存在はとてもありがたい。