« わかりやすく〈伝える〉技術 | メイン | 成熟日本への進路 「成長論」から「分配論」へ »

明治断頭台―山田風太郎明治小説全集〈7〉

山田風太郎
ちくま文庫
お勧め指数 □□□□■ (4)

月一で放送される書評番組で推薦されていた小説で、嫁さんが絶賛していたのでつられて読んで見た。
古い小説だけど、普通に読める。
内容は十分ミステリー。
ちょっとどたばたしているところが気になる。
主要人物を除いて時代設定に無理はない。
ゲスト出演するキー・パーソンは時代の有名人で、そのあたりで小説の荒唐無稽さを中和してくれる。

幾つかの話が順をおって並んでる。
一つ一つは、その時代なりのミステリーになっている。
断頭台=ギロチンだが、その登場の仕方もそれなりに工夫されている。
へんてこなオジサンだけでは読んでいてつらいが、ちょっと魅惑的な女性を登場させることで、とりあえず読み進んでしまうという仕掛けもある。
明治という時代の雰囲気をある程度表しているのかもしれない。
ただ、司馬遼太郎の描く世界とは大分違うけれど。

この小説の凄いところは、ラストである。
うーん、と言葉にしてしまったくらいである。
でもなぁ。