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身体を通して時代を読む―武術的立場

甲野善紀+内田樹
文春文庫
お勧め指数 □□□□□ (5)

文庫本が新刊で発売されていた。
単行本を読んでから2年近くたったし、少しくらい改訂があるかもしれない。
そう思ったので買ってみた。

この本を初めて読んだときには、内田樹さんも甲野善紀さんもまだ本物を見たこはなかった。
実物を見る機会をがないものか。
その人たちの雰囲気を知りたい。
そう思って2年たった。

いまでは内田樹さんの講演会に3回程出掛けてお話を聴けたし、甲野善紀さんの講習会に出掛け、直接技までかけてもらった。
市井の人でしかないぼくには、だまってたら絶対に会えなかったであろうが、自分から行動を起こせばそれなりに結果がついてくる。
本の中での有名人である彼らは、本当に生きている人なんだな。
子供みたいな感想だが、ちょっと嬉しい気分になれた。

ぼくは武道をやっていない。
どころか、スポーツには縁がない。
しかも太っている。
なのでこれからも始めることはないだろう。
とはいえ、身体を使う機会をもっと増やさねばならないとは思っている。
何か適切なきっかけをつくらねば。
この本を含め、先生方の著作を読破していくに、身体を使うことがいかに大切なことなのか理解しているが、行動がともなっていない。
少しでもスポーツをしている人ならば、この本にあるような技の掛け合いや探り合いのようなことが想像の範囲にあるかもしれない。が、ぼくにはさっぱりわからない。
なんとかしなければ。

そう思っていたとき、ぼくにも身体を訓練する機会があるじゃないかと気がついた。
ぼくはチェロを習っている。
それを再発見をしたのだ。
ちっともうまくならないチェロだけど、これは身体を動かす訓練ではないか。
武道での内容を想像するには、チェロの動きに読み替えていけば、もっと本を楽しめるかもしれない。
と思ったが、なかなか難しい。

ひとつ気長に構えるか。
そうするよりない、今のところ。