震災当初からの雑誌や新聞へ寄稿した文章をまとめたもの。
まずは政府・内閣を助けて危機的状況を乗り越えるという立場を表明しており、その必要性を読者に語っている。
それを翼賛するというのだそうだ。
翼賛という言葉は太平洋戦争時の大政翼賛会という言葉を思い浮かべてしまうので戸惑ってしまう。
しかし、いまは議論などしている場合ではなく、現場で行動を速やかに起こすことが大切だ、という意図があるようだ。
この国のルールにのっとって内閣総理大臣という職責のあるひとを助けるということが誰にも必要だ。
枝野官房長官も会見で言っていた内容で、私も深く同意する。
ぼくも震災当初から菅さん・枝野さんを応援している。
その理由は、震災後の日本が古代ローマ末期の状況に似たことになることを恐れているからであって、
それは塩野七生さんの著作の影響を受けてのそう考えているだけど。
だから、震災から1ヶ月もたたいないときの自民党やマスコミの内閣バッシングには呆れた。
この国のマスコミも野党も、原発のことが本当にわかっていないのだなと腹がたった。
この本を読んで、ぼくの考えが的外れではないことを知って大分安心した。
佐藤優さんといえばロシア情報の解説がずば抜けてる。
この本で少し触れられているが、ロシア発の原発震災論の流布は、現在のロシアの日本批判がかの国の原発事情のためだということを知った。
だから最近でも行われているロシア発のニュースを大きく動揺しないですんでいる。
佐藤優さんが外務省にいたら私のような普通の人が、ニュースの意味についても理解できないまま動揺して日々を送ることにならざるをえない。
しかし、私らにとって幸いなことに、ロシア外交については佐藤さんの解説を読むことができる。
混乱する気分を大分落ち着けることができた。