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マツ☆キヨ

マツコ・デラックス+池田清彦
新潮社
お勧め指数 □□□□■ (4)

ずいぶんと不思議な取り合わせだなぁ。

震災直後でもあるので、おしゃべりのとっかかりは当然震災のことになる。
時期的に生々しいニュースが絶え間なく入ってくるときでもあったのだろう。

仮にマツコのような人が被災したらどうなっちゃうのだろうか、とマツコは心配している。
当然だろう。
避難所では、マツコも周りにいる人も「どうしていいか」わからないだろうから。

そういう技術的な問題もさることながら、社会的な問題もある。
マイノリティーの存在とその扱いについて、ということだ。


マツコのような人は、ある種当然ともいえるのだが、大多数の人からは「差別」される。
普通じゃないと理由で。
言葉にしなくても、避けられる。

存在自体が共同体の不利益になるわけではないのだから、べつにいいんじゃないかという意見もある。
が、多勢に無勢になるほうが確率的に高いだろう。
しかない、というのが正常の反応だろう。

確かに問題ではあろうが、そういうことは普通の人にとって喫緊の問題ではない。
大変だろうなぁ、という程度のことでしかない。


では池田清彦さんはどういう反応をしているのだろうか。
おおまかに言えば、マツコさんのような人は「いる」のだから、それを単純に社会も受け入れる必要あるよね、ということだろうか。

社会にとって不都合になりそうなことがあっても、人々は社会のために存在しているわけではない。
実際あるのだから、それに社会をどう合わせたらいいかね。

思ったこともないような昆虫にであると、へぇ、と思う楽しがあるのように、普通から逸脱している人がいても、へぇ、といいつつ受け入れていくマインドって、どうやって涵養すればいいのだろうか。

例えがあまりよくないが、要するにそういうことを考える必要があるかな、とぼやっと思った。

それにしても、マツコさんってしっかりしているな。
だから面白いのかもしれない。
きっと長いことマスコミには残っていく人なんだろう。