プルサーマル計画の問題を公知するための本である。
プルトニウムはどういうものか、どのように危ないのか。
MOX燃料を使うとどういう技術的な問題があるのか、どういう危険があるのか。
そんな燃料を受け入れる側の設備にどんな問題があるのか。
こういったことについて、とても全うで正しいことを主張している。
こういう情報を最近では多くの人が著作に書いてくれる。
ぼくのような素人でも「なんか見たことある」とか「そうだよね」というように、知識を確認しながら読んでいける。
なるほど、危険を省みずMOXを燃やしてもいいことないのに、なんでそんなことするんだろうか。
こういう疑問を提起させたたら、あとは反対運動へ流れればいい。
行動派の人ならばそうするだろう。
この本の意図はそういうところにあるだろう。
ぼくは原発については「論理的に」は理解しているし、福島原発で恐怖している。
だからこそ原発の本を買って読んでいるわけである。
しかし、街頭で反対運動に参加する気分になれない。
あの人たちの中に入って、声を上げる気にはならない。
というのは、あのなかにも学生運動と同じような内部の世界があって、そっちのほうがよっぽどろくでもないのではないか、と予想するから。
この本を読めば、義務教育を受けてれば、MOXなりプルトニウムなりが「危ない」ということは理解できる。
その意味でよい本なのだが、何かが足りないか、違った方向を示しているような気がする。
その原因はなんなのだろうか。