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自己主張がラクにできる本

石原加受子
サンマーク文庫
お勧め指数 □□□□□ (5)

自己主張をしたいとは思っていない。
にも関わらず本書を購入したのは、石原先生の話をもっと読みたかったから。

この本も「自分中心」という考え方を軸に、人と接するときの心理と(意図せず伝わってしまう)表現について書かれている。


自分が考えていることは、自分で思っている以上に「事実が」伝わってしまう。
それは言葉によって伝わる情報ではなく、言葉以外のことによって伝わってしまう感情のこと。

何かを相手に伝えないといけないとき、それが気心しれた人ならばとくに問題はない。
相手が、嫌いな人や苦手な人だったりしたどうなるか。

伝える情報が事務作業的なことだけならば、なんとかなるかもしれない。
が、「不愉快さ」とか「依頼」とか、感情に関係するものだったらどうするか。
こういうことがテーマである。


社会の中で生きている人ならば、必ずしも自分の好きな人に囲まれて生きているわけではない。
嫌な人もいる。
むしろ多かったりする。
それが上司だったり、部下だったり、あるいは同僚だったり、お客さんだったりといろいろあるだろう。
そんなときに、どうするか。

どんなに感情を押し殺していても、結局相手には伝わってしまう。
どんなに我慢してもそれは消えないで自分に積み重なってしまう。

この2点をベースに考えるのならば、自分の感情は否定せず、相手に「伝える」必要がある。

必要以上の怒り、必要以上の恐怖は、相手の反応を先回りして予測してしまう。
それで、その結果について自分の心理的な反応をあたかも現実のこととして受け止めてしまう。

相手の反応は「予測」であるのに、その反応に感情が「現実に」湧いてしまう。
これがそもそもの間違いの原因なのである。


相手の感情を先回りしてこちらの出方を決める必要はない。
淡々と、正確に、礼儀をもって、自分の不愉快さなり、不満さなりを伝える。
これが大切なのだ。

もちろん、それで話は丸くおさまることはない。
結果的に話がこじれることもあるだろう。
それでも、自分に負の感情が蓄積しない、ということが大切。


なるほど、ふむふむと読み進める。
なるほど、全ては自分を守ること、なんとか生き残ること、自分の感情を正確に表現することなのか。

こういうことは、子供の頃からの教育に取り上げて欲しい。
小学校でも中学校でもいい。
変に道徳なんか教えるよりも、ずっといい。

多く人が幸せに生きるには、ネガティブな感情に潰されないことだ。
石原先生は、うまい対処方法を教えてくれる。