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    <title>scienza/books</title>
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    <updated>2010-07-24T23:09:29Z</updated>
    <subtitle>【本】本棚を見上げていると</subtitle>
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    <title>辺境</title>
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    <published>2010-07-11T23:02:37Z</published>
    <updated>2010-07-24T23:09:29Z</updated>
    
    <summary> 田中宇 宝島社 お勧め指数 □□□■■ (3)  国際問題についてほとんど知ら...</summary>
    <author>
        <name>fukushima</name>
        
    </author>
    
        <category term="外国のこと" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.significa.jp/scienza/books/">
        <![CDATA[<table border="0"><tr><td valign="top"><div class="entry-content">
<table border="0"><tr><td valign="top">
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</td>
<td valign="top"><div class="entry-content">
田中宇<br/>
宝島社<br/>
お勧め指数 □□□■■ (3) <br/>
</div></td></tr></table>
</div></td></tr>
<tr><td valign="top"><div class="entry-content"><p>

国際問題についてほとんど知らない。
その最大の理由は情報源が面白くないから。
べつにお笑いを求めているわけではないのだが、テレビにニュースは解説する側の意図が丸見えになっていて、どうもそれに寄り添う態度を取りたくないから見る気になれないでいる。

それが明確になるのは少し前の報道を見ればよい。
マスコミ（新聞・テレビ）の報道は一見分かりやすいが、しばらくたった後でニュース解説を見直すと、すごいバイアスがかかっていることがわかる。
報道されてしまえば、あとはどうでもいいという態度でニュースを作っているのが丸見えで、どうも信用が置けない。

ならばアカデミックな側はどうか。
これもまったく期待できない。
政府か新聞社のご用学者の言葉ほど、当てにならないものはない。
独自に取材して考察して結論を出すということは、国政情勢については不可能なのだから、それはそれで仕方がない。
彼らが悪いわけではないが、だからと言って信用できるわけではない。

そんなことをぼやっと感じていたときに、この人の発行するメールマガジンを目にした。
なかなか「よさげ」な解説をしてくれている。
この人のニュースソースはアメリカの新聞であり、彼の考察方法として数多くを目にする事でアメリカが何を考えているのか、世界情勢はどうなるのかを探ろうというものである。
その記事を読めば、ニュースソースも明記されているので、新聞よりは信頼が置けそうな気がする。

この本を読めば、現在の世界情勢の一つの見方を知る事ができる。
そう信じたい。
記事の書き方はそれなりにまとまっているし、少なくとも普通の人に聞かせるための配慮である「物語性」を入れてくれている。
だから、ぼくですら興味深く世界の紛争地帯について知る事ができたわけである。

読んだ直後は著者に対して好評価だった。
いい人を見つけた。
別の本も読んでみようというくらいに。
しかし、あるラジオ番組でこの人講演を聞いたのだが、まったく反対の印象を持った。
今では当てにするとろくでもないような気がして、情報源のリストからは外してしまった。

本の評価は本自体で行うのが筋である。
しかし、それだけだと不完全なんだと知った。ラジオの存在はとてもありがたい。
　
</p></div></td></tr></table>  ]]>
        
    </content>
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    <title>新・井沢式　日本史集中講座「鎌倉幕府の崩壊」編</title>
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    <published>2010-07-09T22:54:47Z</published>
    <updated>2010-07-24T23:00:38Z</updated>
    
    <summary> 井沢元彦 徳間書店 お勧め指数 □□□□■ (4)  逆説の日本史を読んでいる...</summary>
    <author>
        <name>fukushima</name>
        
    </author>
    
        <category term="日本史" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.significa.jp/scienza/books/">
        <![CDATA[<table border="0"><tr><td valign="top"><div class="entry-content">
<table border="0"><tr><td valign="top">
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</td>
<td valign="top"><div class="entry-content">
井沢元彦<br/>
徳間書店<br/>
お勧め指数 □□□□■ (4) <br/>
</div></td></tr></table>
</div></td></tr>
<tr><td valign="top"><div class="entry-content"><p>

逆説の日本史を読んでいるので、内容に新鮮味を感じなかった。
別のこの本が悪いのではない。
先日同じ著者の同じ時代を扱った本を読み終わったばかりのところに、この本を読んだからそういう印象になっただけで、内容自体はこのシリーズと同じように分かりやすい。

皇居近くにわりとセンスがよい銅像がある。
なる程そういう人なのか。
そうわかった。
陽気が良い休日には皇居の芝生へ行く。
たまにその辺りを自転車で散歩？する。
楠木正成候の騎馬銅像があるが、なるほどこの人はこの時代の一大イベントであった南北朝の時代に天皇側について戦い、最後まで筋を通して死んだ人だったのか。

鎌倉幕府が滅んで、後醍醐天皇が力を持っていく様子を、いってみれば良質の週刊誌の記事のような目線でこの本は書かれている。
変なゴシップはない。
過去の経緯と民衆・武士・公家の世論の沸き起こり方を、いってみれば池上彰さんのように語ってくる。
学者の書く歴史を普通の人が読むのは人生の無駄だが、歴史は知らないと損をする。
井沢元彦のような作家をぼくのような普通の人はもっと歓迎してもいいと思う。


</p></div></td></tr></table>  ]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>日本人へ　国家と歴史篇</title>
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    <published>2010-07-01T22:43:39Z</published>
    <updated>2010-07-24T22:51:34Z</updated>
    
    <summary> 塩野七生 文藝春秋 お勧め指数 □□□□□ (５)  雑誌掲載エッセイの後編に...</summary>
    <author>
        <name>fukushima</name>
        
    </author>
    
        <category term="エッセイ・評論" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.significa.jp/scienza/books/">
        <![CDATA[<table border="0"><tr><td valign="top"><div class="entry-content">
<table border="0"><tr><td valign="top">
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</td>
<td valign="top"><div class="entry-content">
塩野七生<br/>
文藝春秋<br/>
お勧め指数 □□□□□ (５) <br/>
</div></td></tr></table>
</div></td></tr>
<tr><td valign="top"><div class="entry-content"><p>

雑誌掲載エッセイの後編にあたる新書である

政治以外の話題が半分以上しめている。
ごく普通の市井の人で、かつ政治には無力感をもっているぼくにとっては、前編よりもずっとよい。
そりゃそうだろう。
ローマでの生活やイタリアのブランド品の実情話のほうが、だれだって愉快な気分になれるのだから。
わざわざ身銭を切ってまで政治のことなど聞いても人生の無駄遣いでしかないだろう。
そこまで思わなくも、政治ネタに目を通すのはヒマを持て余した時だけで十分。
少し狭隘なぼくのポリシーだが、そういう人は少くないだろうと思うが、どうだろうか。

政治エッセイとローマ生活エッセイを2冊並べて販売するとしよう。
どちらが結果的に売れるのか、それは内容次第のところがあるが、そうはいっても想像はできる。
書店でこの本の前編と後編を並べて平済みにしたら、おそらく後編のほうがずっと減っているだろう。

塩野七生さんのエッセイは政治を扱っているものが多い。
政治を語るにはある種の「強さ」が文章には必要とされる。
人を無理やり引き込み、それも強くひっぱり込み、日常生活を変えてしまうようなことにコミットさせる。
そのためには緊張感を持たせ、行動に走らせるような物言いのほうがいいのだろう。
それはそれで塩野作品には必要な味なのだが、たまには別の側面があってもいい。

この巻の内容で、楽しかったのはローマのワインバーの話、ブランド品の製作者は中国人集団であるという話、そしてローマの歴史遺跡散歩。
そういうものを読むと新鮮な気分になる。
日常生活というものか。
書店で購入した本を帰り道にワインバーに立ち寄る様子、そしてどんな風にワインを選ぶのかなど、ローマでの生活についての話になるほどと感心した。
ローマについての歴史が頭に入っている人で、在ローマ歴がない達人はどんな時間の過ごし方をするのだろか。
旅行で立ち寄る程度のことしかローマに滞在する機会がないであろう人だって、興味がわく話だろう。
　
</p></div></td></tr></table>  ]]>
        
    </content>
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    <title>寝ながら学べる構造主義</title>
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    <published>2010-06-16T10:29:47Z</published>
    <updated>2010-06-27T13:14:53Z</updated>
    
    <summary> 内田樹 文春新書 お勧め指数 □□□□□ (５)  　何度読んでも感心する本が...</summary>
    <author>
        <name>vietatofumare</name>
        
    </author>
    
        <category term="古典・教養" />
    
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</td>
<td valign="top"><div class="entry-content">
内田樹<br/>
文春新書<br/>
お勧め指数 □□□□□ (５) <br/>
</div></td></tr></table>
</div></td></tr>
<tr><td valign="top"><div class="entry-content"><p>

　何度読んでも感心する本がある。この本はその筆頭だろう。

　通勤電車でもう何度も読んだ。海外出張先での夜にでも読み進めればきっと愉快だろう。そう思ってカバンに入れてきた。

　で、実際読み進めると、もう何度も読んでいるのに、知っているはずのことを憶えていない。まいったなぁと気づく。

　本なんてものは、一回読んだだけでは何もわかっておらんものだ。つくづくそう実感する。

　正直にいえば、ぼくはこの歳になってそれに気がついた。

　何を今さらという感もあるが、本は何度も読むべきだ。

　読んでいくほどに、本全体の構成が見えてくる。最初に読んでいるときは、一時限的な展開としてしか把握できないものである。

　解説であったとしても、物語のように過去と現在と未来があるように読んでしまう。そして全部読み終わったところで、すべてか過去になる。その時点で話の展開など一切をひっくりめたものが「過去」のこととして頭に残る。

　それを「知識」と呼んできた。


　だから思い出すとしても、思い出した場所を本の位置を頼りに探しだすことになる。全体ではなく、冒頭からの距離のようなものを指標としているから。つまり、話の展開を頭のなかで再現して、時間順に目的の場所へと到達するわけである。これだと思い出すのに時間がかかるし、初めのほうを忘れると終わりの方は思い出せないことになる。

　しかし何度も同じ本を読んでいると、話を全体として把握できるようになる。最初と最後という一次元的な流れでの理解ではなく、全体を全体のまま。これが結構面白い。

　とはいえ、だからといって「内容を理解した」とはとても言えない。やっぱり本を読んだくらいで、何かがわかるようになどなるはずはないから、仕方ないけど。

　そう言葉にしてみてから、疑問が思い浮かぶ。
 一体、なにをどうすれば「理解した」と言えるんだろうか。

　理系の判断基準ならばさほどむずかしくないが、文系のこういうテーマにについては、「理解した」とは一体何をさすのだろうかなぁ。
　
</p></div></td></tr></table>  ]]>
        
    </content>
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    <title>日本辺境論</title>
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    <published>2010-06-10T01:48:44Z</published>
    <updated>2010-06-27T01:51:31Z</updated>
    
    <summary> 内田樹 新潮新書 お勧め指数 □□□□□ (５)  　海外にいると、不思議と日...</summary>
    <author>
        <name>vietatofumare</name>
        
    </author>
    
        <category term="社会を知る" />
    
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        <![CDATA[<table border="0"><tr><td valign="top"><div class="entry-content">
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</td>
<td valign="top"><div class="entry-content">
内田樹<br/>
新潮新書<br/>
お勧め指数 □□□□□ (５) <br/>
</div></td></tr></table>
</div></td></tr>
<tr><td valign="top"><div class="entry-content"><p>

　海外にいると、不思議と日本についての本を読みたくなる。

　ここは外国なんだから、なにも日本について考える必要なんかないじゃん。今いる国について考えればいい。そう思っていても、不思議と日本について知りたくなる。

　自分は日本人なんだから日本について冷静に考える。それって、環境変化が原因の、ある種の現状否定の気分なのか。あるいは自分がスマートにでもなったかのような勘違いなんだろう。それくらいの冷静はまだもっている。

　こういう錯覚を肯定的に考えるならば、普段めったにみることができない普通の外国人の行動を間近に観察することで、自分を含めた日本の「へん」なところに気づくからかも知れない。まぁ、こじつけに近いかもしれないが。


　ホテルの部屋で、読みかけのこの本を枕元に置いて外出する。そのときに、ベッドメイキングの人はこの本をみてどんな気分がするのだろうか。

　ベッドメイキングの人は台湾人の若い女性であった。彼女がオーストラリアの砂漠のなかにあるホテルでこういう仕事をするに至った理由はなんなのだろうか。ワーキングホリディーをつかって外国生活を体験している学生さんなんだろうか。

　中華系の人ならばこの本のタイトルの意味を理解することができるだろう。漢字でそのままだから。

　客は日本人だと知っているだろうから、日本人がなぜ日本人論なんて読んでいるのだろうかという疑問をもったりするんだろうか。


　アメリカ人とはなにか、とかフランス人とはなにか、という自国民論が盛んなのは、日本人くらいなものだそうである。

　日本の印象はどうですか？とついつい外国人に聞いてしまうような、「他人か自分がどう見られているのかが気になる」のは、日本人がダントツに高いとか聞いた事がある。

　それはなぜか。

　こういう解説はいろいろと聞いたが、それを地政学的・歴史的な見地から説明しているものが多かった。


　それはさておき、面白い本が多い内田樹さんの著作のなかでも、この本は繰り返し読むには言い本だ。この本の随所に現れる「考える方法」が勉強になるから。

　例えば、内田樹さんの「なぜ」という問いかけがとても自然であり、またその答えにいたる理路がとても明確で自然な点。

　こんな風に考えることができれば、どんなに楽しい日々を送れるのだろうかと憧れてしまう。

　この本に書かれていることだが、何かを説明している本は、気がつくと著者の頭の良さを宣伝だったりするもの多い。解説本を読んでいて腹が立つのは、それが原因であり、意識しないまでも本の面白くなさの原因はそういう著者の動機にあったりする。

　ところがこの本には、そういうところが全くない。


　「同じ情報をもって、同じ理路にそって考えていけば、みな同じ結論にいたる」

　なるほど。なんと素敵な発想だろう。

　こういう発想をもって説明している人って、日本にどのくらい存在しているのだろうか。

　人と話し合うための基本ともいえるこのスタンスに、どうして多くの人は至らないのだろうか。

　偉そうになってしまうことは自分にもあるから、反省しないといけない。

　そういう具合に本を読んで反省する機会を得られるのは、この本を読んだ本人「だけ」である。

　ならば、この本を読むたびに「自分のしょうもないところ」を思い出して、まだ残りの人生を楽しいものにしていこうと心に強く念じるのである。まぁ、無理なんだろうけど、やってみる価値はあるだろう。そう思いたい。

</p></div></td></tr></table>  ]]>
        
    </content>
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    <title>日本人へ　リーダ篇</title>
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    <published>2010-06-06T01:29:08Z</published>
    <updated>2010-06-27T01:32:39Z</updated>
    
    <summary> 塩野七生 文春新書 お勧め指数 □□□□□ (５)  　出張中の休日、砂漠のな...</summary>
    <author>
        <name>vietatofumare</name>
        
    </author>
    
        <category term="社会を知る" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.significa.jp/scienza/books/">
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</td>
<td valign="top"><div class="entry-content">
塩野七生<br/>
文春新書<br/>
お勧め指数 □□□□□ (５) <br/>
</div></td></tr></table>
</div></td></tr>
<tr><td valign="top"><div class="entry-content"><p>

　出張中の休日、砂漠のなかにあるホテルではやることがないだろう。そんなときに読もうと思って、この本を持ってきていた。

　塩野作品のなかでもエッセーはわりと好き。ただ、このエッセーは週刊誌に掲載されていたもので、どちらかといえば時事問題というか、まぁ日本の政治について語っていることが多い。

　塩野作品を読んでいれば、塩野七生さんが政治好きなことはわかるし、塩野さんがもし男性だったらきっと政治家を目指していただろうなと思うので、エッセイで政治について多く言及したくなる気分はわかる。

　ただ、政治には興味がないぼくにはもうひとつピンと来なかった。『ローマの窓から』と同じテーストのエッセイ集になっている。

　もちろんこのエッセイも塩野作品なので、このエッセイの口振りは凄みがある。なるほど塩野作品の一つの味がはっきりとするなぁとあらためて感心する。

　ぼくといえば、政治に興味がない。なぜなら、自分じゃなんもできんから。つまり、政治の実態については「可観測でもなく、可制御でもない」のだから無関係だろうと思っている。だから本質的に興味がわかない。

　というより、興味をなくそうとしているといったほうが正しい。最近は新聞どころかウェッブニュースすら見ないようにしている。

　そういう情報を読んでも結果的になにもできないならば、要するに時間の無駄だろう。

　そんなこだから、ニュースはもっぱら通勤電車内の週刊誌の縦吊り広告か、昼食時の同僚からの話で情報を仕入れるだけになっている。

　そんな程度の人がこの本を読んでなにを考えるか。

　この本は「リーダー篇」ということだから、リーダー（あるいはリーダーになりそうな人）に向けての発言なんだろう。

　リーダ役をやる人って、数が多くない。そりゃそうだ。みんながリーダーじゃ、ことが運ぶわけがない。船頭は一人だからいい。

　となると、リーダについてわざわざメディアで訴えるよりも、直接その筋の人と話し合った方がいいのではないかと思ったりする。実際、塩野七生さんはそうしているのだろうけど。



　プロ野球中継では解説者がいろいろ語る。その内容を聞き流すならば問題はないが、こっと真剣に考えるとすぐに疑問がわくだろう。あれっていったいなんの意味があるんだろうか。

　「それって、選手に言わんと意味がないでしょ」というようなことを、ビールを野みなから枝豆食ってる人に切に訴えても仕方ないのに。

　政治指導者へ向けたエッセイは、ある種の床屋談義になってしまうような気がする。

　塩野七生さんの著作にあったが、色々意見を後方しても、それらを実行するための手段がないと、「武器を持たない予言者」と同じになってしまうのではない。それに、思った通りに社会が動かないとイライラも募るだろうから、あまりいいことはない。　

　そうぼくは考えるのだけど、こう考えるのは「国を滅ぼす愚か者」の考えることだ、と言われるような気はする。そうは納得できるものではないが。

　メディアが適当に（あるいは故意に）粉飾した物語を新聞なりテレビなりから仕入れて、それを「事実」として自分の行動を決めるのは愚かなことである。

　しかし、一方で、社会の動きを全く無視しながら生きてくのも危険である。一体どうしたらいいのか。

　この本を読んだからといって答えがでるわけではない。ほっておくか。
　
</p></div></td></tr></table>  ]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>賢帝の世紀</title>
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    <link rel="service.edit" type="application/atom+xml" href="http://www.significa.jp/scienza/MT5/mt-atom.cgi/weblog/blog_id=5/entry_id=912" title="賢帝の世紀" />
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    <published>2010-06-02T00:05:51Z</published>
    <updated>2010-06-27T00:13:49Z</updated>
    
    <summary> 塩野七生 新潮文庫 お勧め指数 □□□□□ (5)  　国際線の飛行機のなかで...</summary>
    <author>
        <name>vietatofumare</name>
        
    </author>
    
        <category term="古代ローマ" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.significa.jp/scienza/books/">
        <![CDATA[<table border="0"><tr><td valign="top"><div class="entry-content">
<table border="0"><tr><td valign="top">
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</td>
<td valign="top"><div class="entry-content">
塩野七生<br/>
新潮文庫<br/>
お勧め指数 □□□□□ (5) <br/>
</div></td></tr></table>
</div></td></tr>
<tr><td valign="top"><div class="entry-content"><p>

　国際線の飛行機のなかでは塩野七生作品を読むことにしている。

　今回のオーストラリア出張では『ローマ人』から賢帝の世紀の3冊を読んだ。

　この巻は一番気に入っている。古代にはスゴイ人たちがいたんだなぁと感心できるから。彼らの凄さに舌を巻くことで、なんだか気分も大きくなって、物事を皇帝の視点でみれるように「なれそう」だからなんだが。

　立派な人が国の指導者になると、まぁ「うまくいく」ことが多い。他の国の人にはまったくもって迷惑だけど。

　トラヤヌスやハドリアヌス、ピウスの行った事は、一見全く別の目的のように見えても、要するにローマ帝国の安全のためという同じ目的のためなのかとわかる。塩野作品の好きなところは、こういうレベルでの世界史の理解を市井の人であるぼくにも与えてくれるところだ。

　この賢帝たち、古代の人なのに現在に生きるぼくのロールモデルとしても十分スゴイ人たちだ。もちろん、無限遠の彼方に存在するような目標ではあるのだが。
　
</p></div></td></tr></table>  ]]>
        
    </content>
</entry>

<entry>
    <title>知に働けば蔵が建つ</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.significa.jp/scienza/books/2010/05/post_756.html" />
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    <id>tag:www.significa.jp,2010:/scienza/books//5.911</id>
    
    <published>2010-05-28T01:46:10Z</published>
    <updated>2010-05-30T01:49:14Z</updated>
    
    <summary> 内田樹 文春文庫 お勧め指数 □□□□■ (4)  　結局、内田樹さんの文庫本...</summary>
    <author>
        <name>vietatofumare</name>
        
    </author>
    
        <category term="エッセイ・評論" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.significa.jp/scienza/books/">
        <![CDATA[<table border="0"><tr><td valign="top"><div class="entry-content">
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</td>
<td valign="top"><div class="entry-content">
内田樹<br/>
文春文庫<br/>
お勧め指数 □□□□■ (4) <br/>
</div></td></tr></table>
</div></td></tr>
<tr><td valign="top"><div class="entry-content"><p>

　結局、内田樹さんの文庫本を買い直して読んでしまった。この本で全部である。

　これらは全部単行本で購入し、読んでいる。ところが今こうして読んでみると、内容を結構忘れている。だから面白い。

　電車の中では文庫本の方が楽なので、文庫文を買い直すことは悪い買い物ではない。ただ、少し引っかかりはする。

　この本もブログからトピックを選択し、内容を書き直して本として出版されたものだそうである。いつもの内田樹さんのエッセイ本。

　不思議。どうしてブログのエントリーを寄せ集めて本ができてしまうのだろう。よっぽど元になったブログが本を目指して書かれたものなのだろうか。

　もっともっとエッセイが読みたくて、最近は内田樹さんのブログを読んでいる。

　内容の長さはまちまちで、話題は時事問題から合気道や哲学、文学の話が、そのときの思いつきでとびとびである。章立てなんて、当然あるわけではない。

　ブログは個人が生活のメモをつけるためのもの。だから、内容は薄い。そう思っていた。

　だからこうして出版に堪えられるようなものはあまりない。日本でとてもレアな物書きだということになる。プロであるアマの物書きなのだから。

　内田樹さんのブログを「出版してしまえ」と考えた人は相当の目利きだろう。

　ブログが始まった当時から面白かったのだと思うが、その面白さは口コミで広まったのだろう。

　それが本に。

　そういう出版って、前例がなかったんじゃないか。よく決めた。偉い。そう思う。

　内田樹さんがブログを書きはじめた当時は、出版するなんて意図はなかったはずだ。

　考えた事を言葉にして人に伝える。

　職業意識からでた自然な行動が、ネットワーク環境を利用して実現したわけだ。

　出版のチャンスがないだけで、実に面白い事を書ける人はいるはずなのか。もっといろいろ出てこないものか。

　ではなぜ内田さんしかいないのか。

　結局はお金の問題をどう考えるかだろう。

　内田樹さんは、ブログの内容は自由に使っていいという態度をとっている。だれがコピーして使っても良く、さらには、他人の名前で発表してもいいと宣言している。

　この態度がレアなのだ。

　知に働けば蔵が建つ。

　なるほど。上手な生き方だと思う。

</p></div></td></tr></table>  ]]>
        
    </content>
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    <title>こんな日本でよかったね</title>
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    <published>2010-05-26T10:57:30Z</published>
    <updated>2010-05-29T11:33:47Z</updated>
    
    <summary> 内田樹 文春文庫 お勧め指数 □□□□□ (5)  　こんな夢をみた。　 　友...</summary>
    <author>
        <name>vietatofumare</name>
        
    </author>
    
        <category term="人間の性質" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.significa.jp/scienza/books/">
        <![CDATA[<table border="0"><tr><td valign="top"><div class="entry-content">
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</td>
<td valign="top"><div class="entry-content">
内田樹<br/>
文春文庫<br/>
お勧め指数 □□□□□ (5) <br/>
</div></td></tr></table>
</div></td></tr>
<tr><td valign="top"><div class="entry-content"><p>

　こんな夢をみた。　

　友人とレストランにいた。入り口近くの待合スペース。

　そこはどちらかといえばファミレスに近いカジュアルなレストランで、シェフ以外はアルバイトでまかなっているような感じの店であった。

　そのお店の入り口に近いところで、友人と談笑していたら、奥からアルバイトの店員さんがやってきた。

　どちらかといえば、少しデンパっている様子で、小走りにぼくらの近くにやってきた。

　二人とも話を中断し、その店員さんを見た。

　「あ、田中さん、奥からオイルと乾燥のやつを急いでもってきてください。」

　確信を持ってそう言った。

　友人の服装はなんとなくスタッフのものに近い色合いだったのだろうか。それとも、顔がその田中さんとそっくりだったのだろうか。

　え、とぼくは思ったが、友人はとくに疑問を浮かべる様子はなく、すんなりと「はい」と言って、店内のバックオフィスへと繋がっていそうな細い廊下を歩いて暗がりの中に消えて行った。

　同時に店員さんも持ち場に戻っていった。

　ぼくはなんだかわからない。

　かれも事情をしらないはずである。こういうところで働いた経験はないはずだから。

　けれど、あいつならば、見つけるんだろうなと漠然とした気分でいた。そのあたりをふわふわと視線をただよわせて、なぜ関係ない友人が取りにいったのだろう。

　しらばして、さっきの店員さんがアルバイトらしき店長さんとやってきた。間違いに気づいたようだ。

　彼らがぼくに声をかけてくるかなぁ、というタイミングで、友人が荷物を抱えて廊下の奥から現れた。

　「オイルと乾燥のやつって、これでいいですか？」

　友人はそう言いいながら、両手で抱えていたものをごっそりと店員さんに渡した。

　店員さんは、平謝りながらそれらを受け取った。

　そして、ぼくの友人は何事ものなかったように、ぼくとの談笑を続け、テーブルが空くのを待った。


　これだけである。

　とくに、意味があるような話ではない。

　この本を読んだあとに、この夢を見た。

　この本は単行本が出版されてすぐによんだので、文庫本を読むのは初めてでも、内容は通しで二回読んだことになる。

　なんでこんな夢をと考えていたところ、この本のテーマに関係あることだとわかった。

　降りかかった災難には言葉ではなく、行動で応じるということだろう。そして、起きた事を他人の責任だと主張し、相手の失敗を声高に非難するのではなく、自分にも多少損になることでも、つきあってあげることもいいんじゃないか。

　そういうメッセージなんだと理解している。

　「こんな日本にだれがした」、というと他責性の強い言葉になる。

　しかし、「こんな日本でよかったね」は違う。現実を受け入れ、他責性を考慮しないで、現実に合わせて幸せとなる道を探す。そういう気分がある。

　ぼくが見た夢は、この言葉をぼくなりに解釈したということなのだろう。夢にでてきた友人は、いかにもそういうことを笑顔でやってくれそうな人なんだよね。思い出しただけで、いい気分になる。そういういい人なんだ。
　
　この感想文を書いていて気がついた。

　これって、キリスト教の根幹にあることなんじゃないかと。

　「絶対神」の存在に対する信頼とそれを崇める行為（畏敬）の二つをキリスト教から引き抜けば、「こんな世界で良かったね」ということを受け入れた気分になるのかもしれない。

　まぁ、ぼくにはまだ考察が足りないから、なんとも言えない。

　なにも「自己犠牲」というレベルまで考える必要はない。

　「それって、俺が損じゃないか。なぜ、そんなことになるんだよ」と自分の損失に敏感になってしまうと、幸福の女神は近寄ってこないかもしれない。

　この本は僕の生き方への警鐘かもしれない。

　もっと、笑顔で生きていきたい。決して恵まれているという環境にはないのに、なんだかいつも気分がよさそうな、あの友人のように。
</p></div></td></tr></table>  ]]>
        
    </content>
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    <title>新参者</title>
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    <published>2010-05-24T14:11:11Z</published>
    <updated>2010-05-29T14:27:43Z</updated>
    
    <summary> 東野圭吾 講談社 お勧め指数 □□□□■ (4)  　人形町が舞台の小説が出た...</summary>
    <author>
        <name>vietatofumare</name>
        
    </author>
    
        <category term="小説" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.significa.jp/scienza/books/">
        <![CDATA[<table border="0"><tr><td valign="top"><div class="entry-content">
<table border="0"><tr><td valign="top">
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<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4062157713?ie=UTF8&tag=significajp-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4062157713"><img src="http://ec2.images-amazon.com/images/I/51YH3KbF%2B-L._SL500_SS75_.jpg" border="0" /></a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=significajp-22&l=as2&o=9&a=4062157713" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />
</td>
<td valign="top"><div class="entry-content">
東野圭吾<br/>
講談社<br/>
お勧め指数 □□□□■ (4) <br/>
</div></td></tr></table>
</div></td></tr>
<tr><td valign="top"><div class="entry-content"><p>

　人形町が舞台の小説が出た。

　去年の暮れの出版だったと思う。ＴＶドラマも人気のようで、似たような時間帯のドラマでは視聴率が一番らしい。

　直木賞もとった人気作家の作品だということで、できはどうなんだろうか。地元民が読んでも面白いのだろうか。そう思いながら読んでみた。

　なるほど、もろに人形町周辺の話だった。ぼくはこのタイプの小説を余り読んでいないので、大筋と周辺とを絡ませながら説いていくこの小説に新鮮味を感じた。

　嫌な気分がまったくないので気に入った。買ったはいいがまだよんでいない本として『容疑者Ｘの献身』がある。早速読んでみよう。

　
　ミステリー好きの人の『新参者』の評判良くない。

　その理由はわかる。全体が軽く、謎解きも軽い。別の可能性が見えたり、都合が良すぎるだろう。要するに、ディテールにリアリティーがない。そういうところだろう思う。

　読む前に耳にしていた評判はそういうものだったのでもう一つ読む気分にならなかったのが、ちょっと損をしたわけだ。ドラマがわりと面白いので読んだのだから、ドラマを見てなかったら読まなかったかもしれない。

　評判を鵜呑みにするのは怖いことだ。いろんなミステリーを読んでいる人は、ある意味幸せなことが減っているかもしれない。

　
　普段から買い物の街として人形町へ行く。ぼくには近所の散歩スポットである。

　小説に登場する店は、だいたい察しが付く。たぶんあの店かな、という場所がちらほらと小説に登場する。

　小説に登場する店のモデルはどれも見つかる。向かいが喫茶店とか、そういうところはだいたい正しいが、テレビドラマでは場所がちがっていたりする。

　いくら地理的なことが現実にちかいからといって、登場人物までは違うだろうが。小説にはほどほど、テレビドラマでは過剰なくらい「下町感」が漂っている。しかし、実際はそんなでもないのだろうなと思う。

　
　街にはいろんなお店で阿部寛さんがでかでかと印刷されたポスターがそこいらじゅうに張られていた。

　このドラマの影響はそれなりにあるようだ。最近更に混んできた。

　ここ数年、人形町には観光客の人が増えてきていたような気がする。



　小説を読んでいて、ピンと来ないところはいくつかあったが、浅草橋と小伝馬町が「すぐそこだ」という表現には少しまごついた。

　いや、そこまで近くないだろう。遠くはないけど、そこまで近くではない。何と比較して、ということなんだろうけど。

　全くとりとめのない感想である。
</p></div></td></tr></table>  ]]>
        
    </content>
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    <title>街場のアメリカ論</title>
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    <published>2010-05-14T13:12:28Z</published>
    <updated>2010-05-16T13:19:36Z</updated>
    
    <summary> 内田樹 文春文庫 お勧め指数 □□□□□ (5)  　吸い込まれるように本文を...</summary>
    <author>
        <name>vietatofumare</name>
        
    </author>
    
        <category term="外国のこと" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.significa.jp/scienza/books/">
        <![CDATA[<table border="0"><tr><td valign="top"><div class="entry-content">
<table border="0"><tr><td valign="top">
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<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4167773686?ie=UTF8&tag=significajp-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4167773686"><img src="https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/41nkK43O0eL._SL500_SS75_.jpg" border="0" /></a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=significajp-22&l=as2&o=9&a=4167773686" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />
</td>
<td valign="top"><div class="entry-content">
内田樹<br/>
文春文庫<br/>
お勧め指数 □□□□□ (5) <br/>
</div></td></tr></table>
</div></td></tr>
<tr><td valign="top"><div class="entry-content"><p>

　吸い込まれるように本文を読みはじめ、途中で本を戻すことができなくなり、自宅に急ぎで帰って最後まで一気に読んでしまった。ちょっと立ち読みのつもりが、どうにも買わざるを得ないことになった。すでに単行本で一度読んでいるのに。ちょっとだけ自己嫌悪になった。

　内田樹さんの本の最大の特徴は、読む人がわかるように書いてあること。そんなこと、あたりまえでは全くない。ぼくも変だと思うが、何かを説明している本で、この素直な目的にそって創られているものをあまり見かけない。たいていのもは、読者に自分の凄さを納得させて、その知識格差から「おれは偉いんだ」とか「偉ぶらないけど、ぼくは実に良く知っている人なんだ」というメッセージを放っているだけだったりする。しかし内田樹さんの本にはそれが全くない。

　こういうのを読んで初めて「なるほど本はスゴイ発明だったのだ」と体感できる。
</p></div></td></tr></table>  ]]>
        
    </content>
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    <title>1Q84 Book3</title>
    <link rel="alternate" type="text/html" href="http://www.significa.jp/scienza/books/2010/05/1q84_book3.html" />
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    <published>2010-05-06T13:07:13Z</published>
    <updated>2010-05-16T13:10:03Z</updated>
    
    <summary> 村上春樹 新潮社 お勧め指数 □□□□□ (5)  　へぇ、続きがあったんだ。...</summary>
    <author>
        <name>vietatofumare</name>
        
    </author>
    
        <category term="小説" />
    
    <content type="html" xml:lang="ja" xml:base="http://www.significa.jp/scienza/books/">
        <![CDATA[<table border="0"><tr><td valign="top"><div class="entry-content">
<table border="0"><tr><td valign="top">
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<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4103534257?ie=UTF8&tag=significajp-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4103534257"><img src="https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/41ffQULRlxL._SL500_SS75_.jpg" border="0" /></a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=significajp-22&l=as2&o=9&a=4103534257" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />
</td>
<td valign="top"><div class="entry-content">
村上春樹<br/>
新潮社<br/>
お勧め指数 □□□□□ (5) <br/>
</div></td></tr></table>
</div></td></tr>
<tr><td valign="top"><div class="entry-content"><p>

　へぇ、続きがあったんだ。

　そう思って読んでいたら気がついた。Book2で、この小説は終わりようがなかったのか。もしもあそこで終わっていたら、ぼくにはなんだかわからないままだった。登場人物もストーリーも、なんだか宙ぶらりんで終了しているなぁと感じていたが、巨匠がそれでいいということならば仕方ないと素直に考えていた。

　とはいえ、「続編があるかもしれない」とは思った人はどのくらいいたのだろう。1Q84はBook3まで読まないと、いろんな意味で「落ちない」。

　良い感想なり解説なりがあるとすれば、それを読んだことが本編を読むこと（あるいは読んだ事）に全く影響を与えないものだろう。自分が読んで感じたことや気がついたことがあるとして、それを「あやまりだった」などと指摘するような解説はいらない。

　これからいろいろな評論やら感想やら、その派生やらが公になり、良いものは出版されるのだろう。小説にはいろんなメタファーがあるから、解釈によってどうにでもなる。何か言いたい人は1Q84にそれを託すのだろうなぁ。

　本編のストーリーとは関係なく、読んでいて気になったことがある。それは、どういうときに過去形を使い、どういうときに現在形を使うのかの基準である。

　単純に考えれば、思い出して語るときは過去形を使うというもの。例えば、朝食はラー油かけご飯「だった」。そういうたぐいである。

　この小説では、読者の視点で使い分けがあった。つまり、読者が「見ているもの」と読者の側にあるもので、現在形と過去形が使い分けられていた。

　目の前の天吾の行動を牛河が言葉にするとき（思考しているとき・認識しているとき）は過去形が使われている。一方で、青豆が自分の行動を言葉にするとき（考えるとき・認識するとき）は現在形。時制での使い分けではない。例えそれが読者の視点からすれば「過去」にも関わらず現在形なのだ。

　「生き生きとした表現」を狙って、過去のことでも現在形で表現することがある。そんな単純な方法では分類できないような使い方があるようだ。まぁ、そりゃそうなんだけど。

　上手な小説ほど、そういう使い分けがキレイにできているのだろうか。文学の芸術としてしての「部品」は、そういうものなのだろう。
</p></div></td></tr></table>  ]]>
        
    </content>
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    <title>日本人と日本文化</title>
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    <published>2010-05-01T11:13:27Z</published>
    <updated>2010-05-04T23:45:45Z</updated>
    
    <summary> 司馬遼太郎+ドナルド・キーン 中公新書 お勧め指数 □□□□■ (4)  　読...</summary>
    <author>
        <name>vietatofumare</name>
        
    </author>
    
        <category term="日本史" />
    
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        <![CDATA[<table border="0"><tr><td valign="top"><div class="entry-content">
<table border="0"><tr><td valign="top">
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<a href="http://www.amazon.co.jp/gp/product/4121002857?ie=UTF8&tag=significajp-22&linkCode=as2&camp=247&creative=1211&creativeASIN=4121002857"><img src="http://ec3.images-amazon.com/images/I/31fa%2BYc8NEL._SL500_SS75_.jpg" border="0" /></a><img src="http://www.assoc-amazon.jp/e/ir?t=significajp-22&l=as2&o=9&a=4121002857" width="1" height="1" border="0" alt="" style="border:none !important; margin:0px !important;" />
</td>
<td valign="top"><div class="entry-content">
司馬遼太郎+ドナルド・キーン<br/>
中公新書<br/>
お勧め指数 □□□□■ (4) <br/>
</div></td></tr></table>
</div></td></tr>
<tr><td valign="top"><div class="entry-content"><p>

　読んでいない本を並べるための本棚が何段かある。たまに本を入れ替え、そのときどきで気になる本を目立つ場所に移動する。興味を持ったからこそ買った本なのだが、読まないうちに興味が消えていることは珍しくない。しかし、だからこそだが、あるときふっと読みたくなったりする。本棚の整理は、そんな気の移り変わりを冗長する作業になっている。

　司馬遼太郎さんの対談。ちょと気を引き締めないといけない。最近は茂木健一郎さんの対談本を読む事が多く、それらとは大分様子が違う。ちょっと驚いたくらい。碩学の人たちなので、知性というか、話題の知的レベルが違うようである。ぼくとは両方ともに好きだけど、それでも新書サイズの対談本一冊をとってみても、最近の本の内容は薄くなったということをあらためて確認してしまった。単にフォントが大きくなったのではなく、中身のある人同士の対談がさっぱりなくなったのかもしれない。

　ぼくはサラリーマンではないから、これといって司馬遼太郎さんの作品を読み倒したわけではない。とはいえ、有名どころは読んでいるし、エッセイも好きだ。しかし戦国時代を好んで読むようなことはなかった。

　自分でも情けないが、ぼくは日本史についてもさほど知らない。知っている事といえば、司馬遼太郎さんと井沢元彦さんの著作を面白く読んでいるうちに見つけたものばかり。それでも何年にもわたって何冊も読んだせいで、それなりに知っていると思いたい。もちろん、歴史オヤジにはとてもかなわないけれど、普段生きていくときに藤生はしない程度の知識はあると思う。

　そんな人がこの対談を読むとどうなるか。結構面白かったという結論になる。変に細かい話にならないし、テーマが「日本人とは」という、日本人ならばだれもが興味を持つものだから。日本人だからということで自分の自信に組み込めるのは、その歴史ということになるだろう。それはどの時代のどの国の人も同じだろう。となれば、本のテーマとしては世界的に一般的なものになりそうだが、日本人論が好きなのは日本人の特徴らしい。ならば、それを堪能すのは、日本人ならではの特権と言える。まったく他人に迷惑のかからない趣味なのではないかと思った。そして、その日本人とは論を司馬遼太郎さんも気になるのならば、ちょっと悪い気分はしないものだ。
</p></div></td></tr></table>  ]]>
        
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    <title>葬られた王朝</title>
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    <published>2010-04-30T00:16:40Z</published>
    <updated>2010-05-04T00:19:24Z</updated>
    
    <summary> 梅原猛 新潮社 お勧め指数 □□□■■ (3)  　梅原猛さんって、もう84歳...</summary>
    <author>
        <name>vietatofumare</name>
        
    </author>
    
        <category term="日本史" />
    
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        <![CDATA[<table border="0"><tr><td valign="top"><div class="entry-content">
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</td>
<td valign="top"><div class="entry-content">
梅原猛<br/>
新潮社<br/>
お勧め指数 □□□■■ (3) <br/>
</div></td></tr></table>
</div></td></tr>
<tr><td valign="top"><div class="entry-content"><p>

　梅原猛さんって、もう84歳なんだそうだ。結構な高齢なのにまだまだ新説を発表する活力がある。すごい。

　今回のテーマは古代日本にあっただろう出雲大国について。オオクニヌシたちが出雲を中心とした国をもっており、そこを現在の天皇系の人たちが奪いとったという話。関裕二さんや井沢元彦さんと同じ方向に梅原猛さんも行くことになったというわけだ。

　梅原猛さんが学問としての日本史の定説に意義を唱えることはこれで初めてではない。それどころか、梅原さんの業績は「定説批判」にあったようだ（ぼくは不勉強な読者なので、梅原さんの著作は数冊しか読んでいない）。高齢にになっても、定説を批判し、自分の説を唱えるのはそれなりにバイタリティーが必要なことで、よくやるなぁ。批判される説には、ご自身が唱えた説も含まれているのだからすごい。

　定説の批判が社会に広まるためには、著者が有名であることが実際のところ必要だろう。単に有名な人というだけではだめで、「この人ならば言いそうだな」という印象を持たれている有名人でないとだめ。なんでも自分で考え、論理で進んで結論に至ることをやるタイプの野蛮人的な人。梅原猛さんは、そんなキャラクターだから、ずっとやっていられる。

　これまで関裕二さんや井沢元彦さんの著作で読んだものよりも説得力があった。視野が広いから。例えば井沢元彦さんの本では、出雲大社の構造や配置だけから「オオクニヌシは争いに敗れて死んだが、その怨霊を恐れたヤマト朝廷は大きな神社をつくった」ということに焦点があっていて、それで終わっていたが、この本ではいくつかの風土記の記述や地名、近隣の伝承などとの整合性もあわせていっている。ある種の推理小説を読むような気分が味湧けた。
</p></div></td></tr></table>  ]]>
        
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    <title>日出る国の工場</title>
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    <published>2010-04-28T13:11:39Z</published>
    <updated>2010-05-02T13:13:42Z</updated>
    
    <summary> 村上春樹+安西水丸 新潮文庫 お勧め指数 □□□■■ (3)  　なんだか不思...</summary>
    <author>
        <name>vietatofumare</name>
        
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        <category term="リラックス" />
    
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</td>
<td valign="top"><div class="entry-content">
村上春樹+安西水丸<br/>
新潮文庫<br/>
お勧め指数 □□□■■ (3) <br/>
</div></td></tr></table>
</div></td></tr>
<tr><td valign="top"><div class="entry-content"><p>

　なんだか不思議な本だった。村上春樹さんが社会見学をして、そこで知ったことなり感想なりをつづるという本で、読んでも得にも損にもならない行動記録ような記がする。つまらないわけではない。消しゴムやデザイナー・ブランドの服がどういうところで創られていくのかを初めて知ったから、僕にといっては面白かったけれど、興味がない人にはさっぱりかもしれない。

　すでに社会にシステムとして確立しているものは、商品を社会に安定して供給できるような仕組みがある。それは人体模型の工場でもそうだし、結婚式場のサービスもそう。お客さんという立場からみると「商品」という完成形しか見る事ができない。だから、なんだかしらないが「そういうものがある」ということに不思議さを感じないでいる。しかし、それを生み出す側に回ってみる、誰かが「作っている」という事実を知ることが出来る。逆に言えば、この人たちが付く慣れなければ消えてなくなってしまう、ということなのだ。どんなものでも誰かが作っているということに気づく。魚が切り身の形で泳いでいると思っていることどもをバカにすることは、社会全体でみると果たして可能なのか。もやは誰も全体を認識しているわけではない、ということに気づく良いきっかけになる本だろうと思う。
</p></div></td></tr></table>  ]]>
        
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